菅総理は「ワクチン接種で終息の見通しが立つ」とワクチンの効果に期待した発言をされております。
さて、そのワクチン接種ですが、3月頃から始まる見込みですが、まず医療従事者とその関連業務者、警察、消防、自衛隊等に優先接種が行われますが、当面は1日1万~2万人程度を1ヶ月行い、除々に人数と範囲を拡大していけば数ヶ月後には月50~100万人の接種が可能になります。
この計算で接種していけば、最速で年内には最大2000万人がワクチンの接種が出来ると思われます。これは、日本の人口の約15%になります。ワクチンの数は、これから半年程度で日本人の必要量の確保は出来ますが、マンパワーが圧倒的に不足している為に接種出来ないのです。コロナが発生している状態で、このワクチン接種に人手が回せないのです。さらに、ワクチン接種を拒否する人もいます。変異したウイルスによって、ワクチンの効果にも問題が発生する可能性もあります。
このように考えると菅総理の言うワクチンによって終息すると考えるのは、大きな誤解を生んでしまいます。ワクチンをよりどころにしたい菅総理の気持ちも理解できますが、それをただ待ち続けるのではなく、現実を直視し少し先の将来をしっかりシュミレーションした中で、現実に即した対応を取るべきだと思います。
コロナワクチンが日本に行き渡るには、後1年以上は必要であり、それまでははやり、今をどうするかに全力を傾けるべきであると考えます。