新型コロナウィルスが日本で発生して、早8ヶ月が過ぎようとしております。
これまで日本では2つの波が発生しましたが、諸外国に比べて被害は小さく抑えられているように感じますが、その要因はまだ解明に至っておりません。
マスクだ、日本人の清潔性だ、真面目性だのと分析されていますが、それだけでは説明できない何かがあると思います。
これから、このコラムは新型コロナウィルスに特化した問題に取り組んでみたいと思います。
今回は、この新型コロナウィルスの特性について記したいと思います。
中国の武漢の市場で発生したか、人的に中国で造られたかは今回は置いておき、この新型コロナウィルスの強さについて考えたいと思います。
その前に、この強さを表すので専門家も含めて、皆は毒性が弱い・強いと表現していますが、ウィルスは毒ではなく病原性である為、その強さを表すのは、低病原性・高病原性と呼ばれています。その病原性で言いますと、今回のウィルスは明らかに低病原性ウィルスと言えます。恐らく、感染率は最大でも10~20%の範囲であり、致死率は1~2%であると考えられます。世界の致死率が平均4~7%であるのは、病院での受入体制によって大きく差が生じます。病院が混乱なく適切に対応できていれば、今回のコロナウィルスは重大な危機とは言えません。そういう意味では、このコロナウィルスは感染力は強いにかかわらず、致死率は低い低病原体ウィルスといえます。
アフリカで発生しているエボラウィルスの致死率は、70%を超えており、それに比べれば、非常に低いと理解できます。ただ、低病原性といえ、ワクチン等に特効薬がない現状においては基礎疾患があるお年寄り等は、生命の危険性は増大します。
今後、秋冬に起こると予想される季節性インフルエンザとの混在する状況においては、お年寄りと基礎疾患がある人へのケアが最重要課題になります。
次回コラムは、この秋から冬にかけておこるであろう混乱について述べたいと思います。