防護服(防疫服)など防疫対策・感染予防、各種衛生用品の製造、輸入、販売

 10年程前に、新型インフルエンザが世界的に発生(この時も低病原性であった)した時、今ほどの騒ぎにはならなかったものの、日本においては、異常な程のパニックを引き起こしました。日本人は熱しやすく、冷めやすい国民性な為、10年も経てばほとんどの日本人はすっかり忘れているでしょう。そして、今回のコロナウィルスも同じように、日本人はパニックになり、マスク・消毒液・トイレットペーパー等の買いだめに走り回りました。
 その10年前の時、政府は今後また新型インフルエンザが発生した場合、冷静に速やかに国も、国民も対応するべく「新型インフルエンザ等対策ガイドライン」を作っていました。このガイドラインは、もし外国から新型ウィルスが持ち込まれた場合の国や国民の行動指針であったのですが、今回このガイドラインが生かされた形跡は全くありません。むしろ、その存在自体が政府において認知されていないかの如くです。人は10年経てば全て忘れる生き物であるとつくづく思います。
 そして、現在進行形のコロナウィルスも終息して10年もたてば、やはり忘れてしまう事になるでしょう。これを愚かと言うのか、人類の進歩と言うのかは、まだしばらく後に述べるとして、今起きているコロナ禍が一体いつになれば終息し、従来の生活に戻れるのかを考えますと、私見では、後1年半から2年後になると思われます。
 ワクチンが出来ればすぐに終息と思われますが、このワクチンも順調にいっても完成から製造開始、ワクチン接種にいたるまでおよそ1年から1年半は必要になります。全世界に行き渡るワクチン生産量には限界があり、それを輸送する手段においても技術的問題もあります。
 さらに今後、コロナウィルスが変異した時、そのワクチンの有効性に疑問が生じます。ウィルスは、宿主の体内で常に変異を繰り返しております。その変異したウィルスが開発されたワクチンに有効性を発揮しなかった場合、再度ワクチンの開発に入るわけです。本来、ワクチンの開発には5~10年は必要であり、1~2年で造ろうとすれば、どこかに無理が生じます。ただ、今回は経済を回すことを最重要であると世界が認識している中で、完璧なワクチンよりも多少の危険性を伴うワクチンであっても、認可される可能性があります。
 何が良くて、何が悪いかは判断の難しいところではありますが、何にせよワクチンが出来て多くの人に抗体ができるのは、やはり1年半~2年はかかるのは間違いありません。
 これらは、世界同時期にワクチン接種を行わないといけません。だらだらと数年かけて世界中の人にワクチンを打ち続けても、その効果は薄れます。ワクチンによる人の抗体は一生ではなく、期限があるからです。全世界ほぼ同時(短期間)にワクチン接種を行う事で終息させた後は、今後は季節性インフルエンザとしての対応ワクチンになるのです。
 今回のコロナウィルスは、今年9月の第二波で終わるのではなく、今年の秋冬から本格化し、ワクチンが出来たとしても、さらに後1年間は完全な終息は向かえないと考えるべきであり、またそのような対策を今後も気を緩めず生活することが重要であると考えます。
 まず今やる事は、10月から接種開始の季節性インフルエンザワクチンを速やかに接種する事です。

 次回は、GoToキャンペーンの是非について考えてみたいと思います。