季節性インフルエンザ本格化する11月後半までに、コロナ感染者数がどれだけになっているかで対策に大きな差が生じます。コロナが既に終息しているとは考えられないですが、少数でコントロール出来ている場合においては、市民生活に重大な問題は発生しないと思われます。
季節性インフルエンザ拡大と同じくして、コロナウィルスも拡大傾向になった場合、市民生活に大きな混乱が生じます。二種類のウィルスが同時に混在することによる医療も混乱と市民生活の制約は当然起こるでしょう。
しかし、これに伴う政策上の規制・保護には日本の法律上限界があり、諸外国のような強制を伴うロックダウン等は行えず、市民各自の判断と行動自粛に全てを委ねるしかありません。
中国武漢のように、完全ロックダウンすれば感染の拡大は防げますが、日本においてはこれら強権に基づく方策はとれない現状であれば、やはり今まで通り各自が自覚を持って対応するしかないでしょう。
4月・5月に市民生活の自粛を国が求め、多くの日本人が自主的にこれに協力した為に、想定以上の効果があった事は、ご存じの通りで、これは政策が良かったのではなく、国民の自主的判断によって達成できたことは疑いのないところです。
しかし、ここで問題となるのは、長期間今までと違う生活様式に耐えた後、自粛解除になれば、人間は一気に開放感を得ます。そして、再度自粛を必要とする時、その緊張感を維持する事は非常に困難を伴います。人は、1年間に何度も長期間緊張を持った生活を行うのは無理です。ですから、これから本格的な感染拡大が起こった時、もう一度4月・5月と同じもしくは、それ以上の自粛には耐えられず、必ず油断が起こります。
私見では、このコロナウィルスは日本においては、発生時期を考えると、本格的な拡大のピークは、今年の秋冬なると予想しておりましたので、4月・5月の自粛要請は早かったと判断しています。これは、人間の行動パターンを考えてのことであります。本当の本格的自粛をこの11月からに持ってくるべきだったと考えております。
次回は、このコロナウィルスがいつ収束・終息するのかを考えてみたいと思います。