コロナウィルスに適応するには、ゴミ袋が良いというのではなく、ポリエチレン製がコロナウィルスに有効であるという事です。雨がっぱ(レインコート)と同じでこのポリエチレンはプラスチックをシート状にしたもので、水も空気も通しません。当然ウィルスも通りません。最大の欠点と言えば、通気性がない為、蒸れやすい材質です。
しかし、危険なウィルスの為なら何を優先させるかは理解頂けると思います。
通常病院で使用されている化学防護服(手術衣)では、ウィルスを防ぐ事は不可能です。ましてや、ディスポーザブルウェアには防護に限界があります。多少の通気性はあるとしても、雨がっぱと大差はありません。それよりも、ウィルスを完全に通さないポリエチレン製防護服が有効であると言えます。
それでは、なぜ平時からこのポリエチレン製の手術衣を使用しないのかという事ですが、一番は利益が出ないから販売者が売りたがらないという事です。さらに、使用者が見栄えを重視する事と、今まで使っていて何ら疑問が起こらないという事です。
私も商売人ですから、まず利益を上げる商品を提供しようとします。そして、その商品に使用者が納得するデータや根拠を用意します。使用者は、しっかりした(何をもってしっかりしているかは不明)データがあれば納得して使用するものです。
医者やそれらの関係者は、防護服の専門家ではないので、販売者から大丈夫と言われれば、何の疑いもなく使用してしまいます。それが、今までの流れだったのですが、今回のコロナ禍で従来の防護服が入ってこない現実の中で、仕方なくゴミ袋で防護服を作ってしまっていたのですが、これが私に言わせると、防護服の原点であると言えるのです。
今まで、見栄えや機能性に気をとられて、当たり前のように使用していた物がはたして本当に有効な防護服なんだろうか?と言うことに生産者・販売者・使用者は、真剣に考える機会であると思います。医療という本質に向き合う必要があると思います。
ゴミ袋防護服が教えてくれた意義は重いものです。
次回は、安心と安全の定義について述べます。