年末年始は、PCR検査数が大幅に少ないに関わらず、拡大が止まらない状況になっています。特に関東は、急拡大の状態により国に緊急事態表明を要請しましたが、前回のコラムにも書いたように、その効果はほとんどないと断言できます。時すでに遅し、逆にこれによって混乱が起こるでしょう。
昨年3月・4月の自粛要請によって、ほとんどの国民は自主的に行動を自粛し、感染拡大の波が抑えられましたが、今回は自粛する人としない人で大きく分かれ、それが行動力学に摩擦と混乱を引きおこします。さらに1月末頃から次の波がやってきます。
その時に第3波が高止まりしている場合、そこから第4波が始まるとすれば、ほぼ国民はパニック状態におかれます。1月末から数ヶ月は先が見えない状態が続くと予想され、最大の問題は医療現場の状況です。
恐らく、制御不能状態に陥ると考えられますが、少しでもその状況を変えようとするならまず、指定感染症を2類から5類に至急変更する事と、コロナ専用病棟を各地につくる事です。ホテルを借り上げる、廃校の利用等、いくらでも工夫は出来るはずです。受け入れ体制を十分に計画する事です。
まもなく始まる本格的な波への準備は今しかありません。国にその気がなかっても、各自治体で行動を起こして頂きたい。最悪を想定した中に準備は躊躇なく行うのが、コロナ対策の鉄則です。