今年7月からのオリンピックが開催されるかどうかの問題ですが、これは日本だけの状況で判断できるものではないのは当然の事です。世界中のコロナ感染の状況をみて判断しなくてはなりません。その判断基準ですが、まず日本での感染状態がほぼ終息しているという事が最大の善であるのですが、これについては全コラムで書いたように、日本でのコロナ終息は年内で不可能であると考えた場合、今年の日本でのオリンピックは難しいと思われます。
仮に、奇跡的にコロナが急速に落ち着いてきて、何とか日本では開催が可能になったとしても、世界で特にアメリカ・ヨーロッパでまだ感染が拡大していれば、この地区からの出場は辞退するでしょう。すでに、カナダ・オーストラリアは選手派遣を中止しており、ロシアは国として参加はできません。
ヨーロッパ等は人権を守る市を重視している所は、国も選手も日本へは向かないでしょう。そして、アメリカが参加を止めた時点で間違いなく、オリンピック開催は出来なくなります。いまだにオリンピック出場の予選会も開かれていない競技がある事を考えると、これら開催か中止のタイムリミットは3月末までには決定される必要があります。
さて、この3月末までに日本ではコロナは飛躍的に少なくなっているのでしょうか。そして、世界の隅々までコロナが終息に向かっているのでしょうか。
私の考えでは、日本ではこれからの第4波が3月末頃にはピークにさしかかっている状況であり、ヨーロッパ・アメリカ・アジア等では、第3波が始まる時期にあると予想しております。
オリンピックは日本だけの事情で出来るものではなく、平和の祭典であれば、全世界の人が集まる大会であるべきです。