化学防護服は、使用目的によって多種多様な防護服があります。
ここでは、ウィルス対応の化学防護服について述べたいと思います。
このコロナ禍の中、テレビの中継の中で病院で化学防護服を着ている姿をよく見られていると思いますが、前回のマスクでも述べましたが、この防護服がコロナに対して安心か安全かと言えば、どちらもそうではないと言えると思います。
防護服を着ている事の安心感や安全性は、危険へと繋がっている事をやはり考えるべきと考えます。
何度も起こる事なのですが、最近の例として、アフリカで起こっているエボラ出血熱に従事していた医療関係者が、ある油断でこのウィルスを吸い込んでしまい、死亡する事故が発生しました。この医療関係者は、ほぼ完璧な化学防護服を着用して作業しており、ここには何ら問題はなかったのですが、処置が終わりこの防護服を着脱する時に、その着脱の順番を間違えた為に素手にエボラウィルスが付着してしまい、その手で自分の口に触れてしまい感染し死亡してしまったのです。
私が申し上げるマスクや防護服の危険性はまさしくここのあるのです。
マスクをしている、化学防護服を着ている、だから安心・安全であるという気持ちが、実は一番危険であると言えるのです。
人は、緊張を長く持続できません。いつか必ず油断が生じます。そのたった一度の油断が今までマスク・防護服を着ていた緊張感を台無しにしてしまうのです。高性能なマスクや防護服であれば、さらにその危険性は増すものです。
コロナという危険なウィルスと戦う以上、化学防護服に対する認識を正しく持って頂きたいと節に願っております。
今回のコロナウィルスはこれからが本番ですから。
次回は、アメリカ・ヨーロッパの感染拡大と日本の違いについて述べたいと思います。